本日は、干支(えと)のお話です。
お正月の新年の干支(えと)をみかけたり、カレンダーの日にちに干支(えと)が記されていることがありますね。
なんとなくみかけるけれど、干支(えと)についてあまりわからないかた
これから干支(えと)を使って、日の流れをみれるようになりたいかた
このような方のお役にも干支を楽しめるよう基礎のことをお伝えしていきます。
干支(えと)を知ることで、森羅万象の流れがみえてきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
干支(えと)について
干支はもともと3000年以上まえに、中国の「王充」(おういつ)というかたが、民衆に、年の数え方を教えようと、ひろめたのがはじまりです。
年の数えは、
十二支(じゅうにし)は、木星の公転が12年です。それに動物の名前をつけたもの。
十干(じっかん)は、太陽の巡りを10日と考えてできたものです。
天と太陽の暦が合わさり干支(えと)ができています。十干は空間を、十二支は時間を表します。
日本の暦としても古くから使われています。
では、それぞれについて、詳しくみていきましょう。
十干(じっかん)を知ろう
十干(じっかん)は、5つの自然の要素を、陰と陽に分けたものです。下の図のようにエネルギーの質が対するものが調和して変化しています。この動きのなかに、自然界の成り立つ要素の木、火、土、金、水の5つの作用が現象化してあらわれます。(下記に5つの気を簡単に説明しています。)
[陽]
木 甲(きのえ) 火 丙(ひのえ)土 戊(つちのえ)金 庚(かのえ)水 壬(みずのえ)
[陰]
木 乙(きのと) 火 丁(ひのと)土 己(つちのと)金 辛(かのと)水 癸(みずのと)
※年のながれは、[ ]は自然の五行、〇の数字は、10年の何番目かをあらわしています。
[木]甲① 乙② →→ [火]丙③ 丁④ →→[土]戊⑤ 己⑥→→
[金]庚⑦ 辛⑧ →→ [水]壬⑨ 癸⑩ →→ [木]に戻り、また10年陰陽五行の巡りのサイクルがはじまります。
陰と陽の図は、エネルギーの作用の図ですから、本来、常に動いています。
太陽がひと巡りするのを10日。それを、木、火、土、金、水、陽陰の作用にわけたのが、以下になります。
甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸 の10日間です。
POINT❕
いずれも、盤と文字は参考までに。
大切なのは、自然の現れを、漢字や、盤で表している。というところを、ご理解いただけたらと思います。
こちらは十干を覚えたいかたに。。
両手の指を使うと覚えやすいです。
甲 右手の親指
乙 右手の人差し指
丙 右手の中指
丁 右手の薬指
戊 右手の小指
己 左手の親指
庚 左手の人差し指
辛 左手の中指
壬 左手の薬指
癸 左手の小指
十干と、十二支の方位盤です。
時の流れを表すのと、方位も定められています。(上記を参照)
2月の節分に恵方巻きを食べる、恵方は、その年の神様がいらっしゃる方位です。
恵方は、十干の年神さまの方位です。豊かな方位を表しています。
歳徳神といわれ、神社で配られる暦の本に必ず掲載されています。
十二支(じゅうにし)を知ろう
12の動物から表記されるなじみ深い年の数えですね。
木星の公転周期で12年となるのは、冒頭でお伝えしましたが、それらは、月、日の表記にも、もちいられるようなりました。
[正式な十二支名称]
子(シ)、丑(チョウ)、寅(イン)、卯(ボウ)、辰(シン)、巳(シ)、午(ゴ)、未(ビ)、申(シン)、酉(ユウ)、戌(ジュツ)、亥(ガイ)
こちらは、方位学、方位盤でもよく使われていますね。
[後に広まった動物の名称]
鼠(ね)、牛(うし)、虎(とら)、兎(う)、竜(たつ)、蛇(み)、馬(うま)、羊(ひつじ)、猿(さる)、鶏(とり)、犬(いぬ)、猪(い)
十干と十二支をまとめた干支
干支(えと)について、2つの暦が合わさり出来上がったのが、みえてきましたね。
十干も十二支も、年、月、日、を数えるのに使います。
十干と十二支の両方の巡るサイクルが60年。それまで、十干と十二支の年が、それぞれ毎年違う組み合わせで、表記されます。
今年は、西暦2020年 庚子(かのえね)の年です。十干は、7番目の庚(かのえ)、十二支は1番目の子(ね)が巡っているのが表記されています。来年は、辛丑(かのとうし)となり、十干は、8番目の辛(かのと)、十二支は、2番目の丑(うし)がめぐってきます。
干支は、この60年のサイクルを、隠遁、陽遁として暦の巡りを表しました。
60歳の還暦のお祝いも、この巡りをみると、大変すばらしい節目であることがわかります。
まとめ
東洋の昔ながら暦、それが干支です。
陰陽五行の作用と、天の動きを合わせて数を読み、場所(方位)、時を知る暦です。
何度も見ていくと、言葉がなれてきます。
カレンダーにしるされている干支の文字で、今日は、こんな陰陽五行の作用がある日だなど、
感じると、身体感覚で暦に目覚めてきます。
グレゴリオ暦とはまた違う、時の流れを干支を使ってたのしまれてはいかがでしょうか?
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