どんなときに時の流れを感じますか?
「昔のままだと思っていたら、周りは知らない間に変化していた。」
「まだまだ若いと思っていたけど、思いの他、年を感じるようになった。」
など、感じるときがあるかもしれません。
時間の流れをとらえるとき、
時計の針や、一日の終わりで時間の流れを捉えることができます。
他に、自分の記憶と事象の変化のギャップで、時間の流れを感じると思います。
まずは、その流れをつくるものは何か?をみつめてみようと思います。
その昔、中国の「陰陽思想(いんようしそう)」というものがあります。
物事の成り立ちを、陰(いん)と陽(よう)の性質であらわすというもの。
その流れから、日本でも、奈良時代”陰陽道”(おんみょうどう)という、
天体や暦を使う役職がありました。
陰と陽は、物事ができる動き、時の流れ、事象の性質を簡潔に表しています。
陰陽(いんよう、おんみょう、おんよう、いんやう、かげひなた、)についてをお届けします。
- 陰陽についてしりたいかた。
- 陰陽の動きを深めたいかた。
- 時の流れに乗りたい方。
是非、ご覧ください。
陰と陽の2つの性質。
言葉の意味の通り、陰と陽はそれぞれ真逆の作用を表しています。
陽と陰に、対応するものをあげてみました。
【陽】男性原理、奇数、プラス、左、上、前、明、能動的etc。
【陰】女性原理、偶数、マイナス、右、下、後、暗、受動的etc。
右と左に関しては、「君子、北に座を持ち、南を観たとき、右手(左から)太陽が昇り、左手(西に)沈む。」
というところからきているようです。
陰陽の動きを説明します。
陰と陽のそれぞれの性質はそれぞれが、単体で働いているのでしょうか?
「陽は陽であって陽にあらず。陰は陰であって陰にあらず。
変わるをもって陽となし、変わるをもって陰となす。」
という言葉を習ったことがあります。
この言葉のように、”陽のなかにも陰の性質が含まれていて、陰の性質のなかにも陽の性質が含まれている。”ということを表しています。下の図を参照すると、わかりやすいと思います。
これは、太極図というもの。
五千年もまえにつくられたそうです。この図は、中国最古の国の国王、伏義氏(ふぎし)がつくったといわれています。
宇宙ができる順番を表した図です。
陰陽の働きは、宇宙の成り立ちも表しています。その説明と、
( )のなかは、太極図について説明してみました。宇宙の成り立ちと、太極図についてを照らし合わせてみると、よりわかりやすいと思います。
何もないところから、そこに気が集まる。(円ができる。)
そこから、混沌がうまれ、ここで、はじめて陽の基となる気があらわれます。(白色は陽。白は円のなかに集まっていきます。)
陽の気があつまり巡り天をなします。(性質上、上に上がります。左上に白色が満たされていく。陽の作用。)
今度は陽の天が極まると違う性質に変化します。(これ以上白色がつくれない飽和状態。)
変化した気は積み重なり下に降りていきます。(白が集まり極まるところの質量が変わり、今度は黒色、陰の作用に変化していきます。陰は性質上、右に集まり下にさがる。)
この下に降りた気が集まり極まり陰となります。(黒色が飽和状態に。)
更に陰の気が極まると、今度は性質が変わり、上に登ろうとする。(黒色は飽和状態からさらに変化して白色の陽を生み出します。)
陰の性質はもともとの陽の性質も含みながら天に還ります~(上記はバランスをとるようにそれを繰り返していきます。)
~ここまで。
これは、物事が常にかわること、陽も極まれば、陰となり、陰も極まれば陽となる。
そして、もともとは、陽から陰はうまれ、陰はまた陽に戻る作用があることを示しています。
全てはこの繋がりと変化でバランスを取りながら世界は生み出されているということを、
太極図は教えてくれているのでした。
まとめ。
陰陽の働きはいかがでしたか?
自分のなかにも、陰の気、陽の気があります。世界は、バランスを保つように動いているので、
わたし達の行動や思いも、バランスが崩れて極まると、反転する作用があります。
極まらずとも、中庸(かたよることのない道)バランスの良い食事、生活は健康でいれますし、
物質と心のバランスをとることも、穏やかな幸せにつながると思います。
陰陽は、ときに行き過ぎたときに、性質を知っていると為になりますので、参考にしてみてください。
以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント